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2009/2/11 景徳院、笹子雁ヶ腹摺山、笹子峠

笹子雁ヶ腹摺山に行った。水を増やして重量化して荷物は10kgちょうど。朝の電車は空いているかと思いきや、都内から朝帰りする人々で混雑。高尾で中央本線の普通電車に乗り換えると、人が少なくなった。甲斐大和の駅は、武田家終焉の地の看板が目立つ。登山口までも、慰霊碑や首洗い池などがあり、気分が盛り上がらない。ちゃんとお参りしないと祟られそうかとも思ったが、景徳院は山門で手を合わせるだけで先を急いだ。
舗装道を少し歩いた先にある、動物よけの門を通って山に入る。下山した人の足跡が凍っていた。神社があり、ヒノキの中の登り。尾根に上がると緩やかになり、植生も変わって木々の間からこの先の稜線が見える。急登があるのは分かっていたが、尖った山が並んでいるのが見える。雪もちらつき気が滅入る。風が冷たいのでちょっとした窪みで休んで煎餅などを食べた。
しばらく歩くと大鹿峠に出た。すぐ北に行ったところに送電線の鉄塔があるコブがあったので上ってみたが展望はほとんどない。南側にはこれから登る斜面が見える。ところどころに雪もあるようだ。細い尾根を進むと笹子駅に下りる道への分岐がある。雪で進めなくなったらここから降りようと思った。登りはところどころ凍っていて神経が疲れる。しばらくすると尾根が広くなり、雪を避けて歩けるようになる。傾斜の緩いところで雪の上を歩いてみたが、足が弱っていることを感じる。キックステップでは100mも登れないだろう。1421m地点はお坊山の東峰らしい。示道標によると、笹子に下りる道もあるようだ。東峰には行かずに尾根上に戻る。ベンチがあって、木が刈り払われた場所で一休み。北東に展望があって大谷ヶ丸、破魔射場丸、雁ヶ腹摺山の稜線が見える。さらに東は滝子山。もう少し西がお坊山のピークのようなので少し移動。また煎餅を食べた。
細い尾根と急なアップダウンが続き、米沢山に到着。展望はほとんどないが、歩きながら左右を見ると大菩薩嶺の周辺や、中央線の南側の尾根が木々の間に見える。岩場というほどではないが、なだらかではないので神経が疲れる。一見すると笹薮のような場所もあったがルートは明瞭。下の方で笹を分ける音が、水平方向に移動している。たぶん動物だと思い、いまさらながら鈴を取り出した。そういえばこれまでのルート上にも、ところどころに動物のフンがあった。姿は見なかったが、入山口の様子からしても動物が居るようである。そんなことを考えていると鎖場があった。下りと上りをいくつか超えて笹子雁ヶ腹摺山に着いた。
この山は富士山がよく見えるらしいが、あいにくの雲で一部分が見えただけ。だが、一部分だけでも富士山が近いことが分かる大きさ。八ヶ岳は全く見えず。南アルプスも雪に覆われたごく一部が雲の切れ目から見えるだけ。でもきれいだった。クッキーを食べながら、40分間滞在。晴れているのだが雲は消えない。残念だが下山。急な下りを過ぎると稜線上の道と1290地点の南側を巻く道に分かれる。迷わず巻き道を選ぶ。落ち葉が積もりふかふかの道だった。最後に斜面が急になって笹子峠に下りる。峠は狭くて風も強い。ここから甲斐大和へはあまり人が入っていない感じがした。
長い車道歩き。矢立の杉という名前の杉があったり、車道から離れて遊歩道を歩いたりしたが、駅が遠い。ところどころで歩いてきた稜線が見えるのが救い。駅前には商店などはほとんど無く、下山ビールも手に入らない。電車の時間が近づいたのでビールを諦め、駅のホームでタバコを吸っていたら、短い6両の電車が来て、喫煙所から電車まで走る羽目になった。

行動記録
5:35 吉祥寺駅発
7:12 甲斐大和駅着
7:30 出発
8:00 景徳院
8:35 976.1m地点
8:40-8:45 R1 976.1m東のコル
9:10 分岐
9:15 分岐 大鹿峠
9:55-10:00 R2 お坊山東のベンチ
10:00-10:10 R3 お坊山
10:20 1412m地点
10:40-10:50 R4 米沢山(1357m地点)
11:55-12:40 R5 笹子雁ヶ腹摺山
13:10 分岐
13:15 笹子峠
13:20 車道
13:45 分岐
13:50 矢立の杉
14:00 分岐
14:50 笹子駅着
(実動5:50 行動7:20)

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